Zエナジー、第3号再エネファンドを組成、収益性の向上と事業領域の拡大を目指す

2025年6月30日
今回設立したファンドでは、より高い投資収益が
期待できるポートフォリオの構築を目指す方針だ
(画像:Zエナジー)

再エネファンドの組成および運営を手掛けるZエナジーは6月25日、国内における再エネおよび蓄電池事業を対象とする「カーボンニュートラルファンド3号」を新たに組成したと発表した。

今回のファンドでは、Zエナジーおよびその出資企業のネットワークを活用し、高い収益が見込まれる既設の太陽光発電所や蓄電所、風力発電事業への投資を進めていく方針である。

ファンドの運用は、Zエナジーが無限責任組合員として参画し、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ信託銀行などの金融機関に加え、複数の事業会社が有限責任組合員として出資する。ファンドの存続期間は原則15年間で、総投資金額は公表していない。

Zエナジーの出資企業には、NTTアノードエナジー、大阪ガス、三菱UFJ銀行のほか、常陽銀行、東京海上日動火災保険百五銀行三菱重工業三菱総合研究所、ゆうちょ銀行などが名を連ねる。

同社は2021年12月に初のファンド「カーボンニュートラルファンド1号」を組成し、2022年4月から2024年5月にかけて、FIT認定を受けたメガソーラー(出力:1MW〜59.9MW)16ヵ所に参画および取得した。累計出力は約250MWにのぼる。

2024年3月には「カーボンニュートラルファンド2号」を立ち上げ、PPAなどの非FIT太陽光、風力、蓄電所を含め幅広く投資を行っていく方針を打ち出したものの、現時点では栃木県栃木市の太陽光発電所(出力:51MW)を取得したこと以外には公表されていない。

これまでの第1号・第2号ファンドでは、投資直後から安定的な収益が期待できる既設の太陽光発電所が中心だったが、カーボンニュートラルファンド3号では、太陽光発電所の収益性向上と蓄電所や風力発電事業を通じた事業領域の拡大を目指して取り組んでいくという。

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