バーチャルPPA第4回オークションで計15件、37MWのマッチングが成立、デジタルグリッド

2025年1月20日
第4回オークションでは、初の地熱発電のマッチングが
成立した(提供:電源開発)

バーチャルPPAに特化したマッチングプラットフォーム「RE Bridge」を運営するデジタルグリッドは1月10日、同サービスを通じて2024年11月18日から12月20日に開催した第4回オークションの結果を発表した。 同プラットフォームでは発電事業者と需要家のマッチング(価格合意形成を踏まえた商談申込)を行なっている。これまでのオークションでは太陽光発電由来のマッチングが行われてきたが、今回初めて地熱発電由来のマッチングが行われた。

同社によると、第4回オークションで合計15件(前回比+3件)のマッチングが成立した。マッチングした発電容量は、合計37.0MW/DC(前回比-55.0MW)太陽光発電が14.2MW(前回比-77.8MW)、地熱発電が22.8MW(前回比+22.8MW))と特に太陽光が前回を大幅に下回る結果となった。

PPAの平均価格は、太陽光発電が19円/kWhとなり、第1回〜第3回オークション(2023年9月〜2024年8月)の平均価格の14円~15円/kWhを上回った。一方、地熱発電由来のPPAの平均価格は公表されていない。

同オークションへの参加企業数や発電所数は増加傾向にあり、第4回オークションでは、発電事業者57社(前回比+19社)、発電所158ヵ所(前回比+55ヵ所)、需要家39社(前回比+12社)であった。また、同オークションに参加した発電所の合計容量は、339MW(前回比+80MW)とこちらも前回を上回った。

デジタルグリッドによると、次回の第5回オークションは2025年4月〜5月にかけて開催する予定である。 

また同社は、PPAのマッチングサービスを提供しているほか、ダイハツディーゼルプロロジスなどの企業の自己託送の需給管理などの業務支援サービスを提供している。なお、これまでに各社が公表しているPPAは、エネハブのPPAデータベースにお申込みいただくとご覧いただけます。

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