TREホールディングス、栃木で800kW太陽光「真岡発電所」の運転を開始、初の非FIT案件

2025年8月6日
同社グループの太陽光発電所は千葉県の2ヵ所に続き
3ヵ所目となる(画像:TREホールディングス)

産業廃棄物処理や再資源化を手掛けるTREホールディングスは8月1日、グループ傘下のタケエイでんきが栃木県真岡市で開発した太陽光発電所「真岡発電所」(出力:1.3MW/DC、800kW/AC)の運転を開始したと発表した。タケエイでんきは電力小売事業を中心に展開している。

真岡発電所は、敷地面積9,632m2に太陽光発電設備を設置し、年間発電量は約1.6GWhを見込んでいる。これは、TREホールディングスで再エネ事業を展開するタケエイにとって初の非FIT太陽光発電所である。

タケエイは、子会社を通じて、千葉県成田市の最終処分場跡地に「タケエイソーラーパーク成田」(1.3MW/DC、990kW/AC)、「タケエイソーラーパーク成田第2」(2.1MW/DC、1.5MW/AC)を運営している。経済産業省によると、両発電所はそれぞれ2012年度にFIT価格40円/kWh、2018年度にFIT価格18円/kWhで認定を取得し、2014年および2020年に運転を開始した。

さらに、タケエイは東北エリアで4ヵ所(各出力:7MW)および関東エリアで2ヵ所(出力:7MWおよび50MW)の木質バイオマス発電所を保有しており、いずれもFIT認定を受けている。一方で、千葉県東金市で計画していたバイオマス発電所(出力:9.99MW)については、安定した燃料供給が困難として2025年1月に計画の再検討を発表した

TREホールディングスは長期ビジョンとして「WX環境企業」への挑戦を掲げており、廃棄物処理・リサイクル事業と並び、太陽光発電事業を推進する方針を示している。

また、同社は太陽光発電の開発のみならず、2025年6月に関西電力やトクヤマと使用済み太陽光パネルの水平リサイクル事業で提携しており、2030年代後半にピークを迎えるパネルの廃棄問題への対応も進めている。

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