TESSグループ、岡山県真庭市主導の地域新電力に出資、電力の地産地消を目指す

2025年9月3日
まにわっと電力の設立記念式典に出席した関係者

テスホールディングスは9月1日、連結子会社であるテス・エンジニアリングが、岡山県真庭市が中心となって設立された地域新電力会社のまにわっと電力に出資参画したことを発表した。

まにわっと電力は、2025年8月5日に設立された。出資比率は真庭市が51%、市内外企業等9社で49%であり、うちテス・エンジニアリングは9%となっている。

同社の当面の主な事業は電力小売の取次であり、売電収益の一部を地域や市民に還元することで、地域課題の解決や地域活性化への貢献も目指している。TESSグループは小売電気事業者として、事業の立ち上げや持続的な運用を支援していく予定だ。

地域新電力設立の背景には、電力の地産地消を進めて自治体における脱炭素目標を実現すると同時に、地域で電力需給を完結することにより生まれる経済効果への期待がある。

テス・エンジニアリングと真庭市との関係性は強く、2022年に地方創生人材支援制度による「グリーン専門人材派遣に関する協定」を締結した。テス・エンジニアリングから真庭市に3年間派遣された社員が、地域エネルギー自給率100%の実現と木質バイオマス発電を主とした再エネ利用拡大の政策立案に携わった。

また、岡山県真庭市が公募したオンサイトPPA事業の事業者に採用され、2024年4月に北房文化センターをはじめとする市内3ヵ所で、同年9月にも市立北房小学校や久世中学校など市内3ヵ所で運転・供給を開始した

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