
三井住友ファイナンス&リースは9月30日、子会社のSMFLみらいパートナーズが、ウエストホールディングス(以下、「ウエストHD」)の連結子会社であるウエストエネルギーソリューションから、系統用蓄電所2ヵ所(各2MW/10MWh)を取得すると発表した。
取得対象は「山口県長門市蓄電所」と「熊本県美里町蓄電所」で、それぞれ2025年10月と11月に稼働する予定である。
両蓄電所はウエストエネルギーソリューションが開発を手掛けたもので、政府の補助金やPPAなどの長期的な固定収入に頼らず、市場で電力取引を行うフルマーチャント(完全市場取引)方式で運用する予定である。2025年9月29日付の日本経済新聞によると、アグリゲーション業務は東芝エネルギーシステムズが担当する見込みだ。
今回の取得は、SMFLみらいパートナーズにとって、2025年6月にサンヴィレッジから取得した3ヵ所の蓄電所(各2MW/8.3MWh)に続くものである。サンヴィレッジから取得した3ヵ所は、2025年12月から2026年2月にかけて順次運転を開始する計画である。
一方、売却元のウエストHDは、複数の提携を通じて蓄電所開発を進めている。パワーエックスとは2025年春までに合計容量200MWhの開発を進めるほか、エコ革との提携においては160件超の接続検討申込を行っている。また、TMEICとの提携では2026年度までに160MWh、グリッドとの提携では2027年度までに800MWhの開発を目標に掲げている。
さらに、ウエストHDは広島県において、単独開発による蓄電所(容量:34MWh)も進めており、こちらも2025年10月の運転開始を予定している。