
取得する(画像:サンヴィレッジ)
再エネ開発を手掛けるサンヴィレッジは6月6日、三井住友ファイナンス&リースの子会社であるSMFLみらいパートナーズと蓄電所3ヵ所に関する資産等譲渡契約を締結したと発表した。
同契約に基づき、サンヴィレッジは高圧系統用蓄電所3ヵ所(各2.0MW/8.3MWh)を、SMFLみらいパートナーズに譲渡する。これらの蓄電所は、卸電力市場、需給調整市場、容量市場などでの取引に活用する予定だ。
3ヵ所のうち、1ヵ所目は三重県松阪市に建設し、2025年12月の運転開始を予定している。残る2ヵ所は福島県の二本松市と双葉郡に建設し、それぞれ2026年1月と2月の稼働開始を見込んでいる。
SMFLみらいパートナーズにとって、系統用蓄電所の直接保有は今回が初めてとなる。同社はこれまでに、福岡県古賀市において「青柳ソーラーパークⅠ」(出力:2.6MW)に蓄電池(1.75MW/8.2MWh)を併設する計画を公表しているほか、2025年10月に運転開始予定の「姫路蓄電所」(15MW/48MWh)にも5%出資し、プロジェクトファイナンスの組成にも関わっている。
一方、サンヴィレッジも近年、太陽光発電所の開発に加えて系統用蓄電所事業にも参入しており、自社開発に加え、他社向けのEPC(設計・調達・建設)サービスも提供している。また2025年2月には、Sungrow Japanおよびファーウェイジャパンと蓄電池システムの調達に関する覚書を締結し、蓄電池の調達体制の強化を進めている。同社は今後、国内で250ヵ所(合計容量:500MW規模)の系統用蓄電所を段階的に開発・建設する方針を示しており、蓄電所事業のさらなる拡大を目指している。