7月10日、自然電力の子会社でVPPプラットフォームの開発会社であるShizen Connect、JERA、JERAの子会社であるJERA Crossの3社は「24/7カーボンフリー電力」を供給するための実証試験を行うことを発表した。24/7とは週7日24時間を指しており、毎日絶え間なくカーボンフリー電力を供給することを意味している。

(画像出典:JERA)
JERAおよびJERA Crossは、再エネ電源や蓄電池などの電源を集約するアグリゲーターとして電力需要や発電所の発電量予測をし、それに応じた蓄電池の充放電計画を立てる。Shizen Connectは、APIを通じてJERA Crossからの充放電計画を受け取り、それに基づいて蓄電池を遠隔制御する。また、リアルタイムの実績値データに基づいて充放電計画の修正を行う。
2024年末までにシステム間連携を完了し、2025年1月以降、業務フローやスケジュールを含めた「24/7カーボンフリー電力」供給プロジェクトの詳細を詰めてから実証を開始する予定。
3社によると、「本実証は24/7 カーボンフリー電力の実現に向けた日本国内における先駆的な取り組みであり、本実証結果を踏まえて運用方法を確立のうえ、早期の商用化を目指します」と述べた。
Shizen Connectは過去にJERA Venturesから資金を調達しており、最近では日本の大手電力会社3社を含む計8社と資本業務提携契約を締結し、制御できる機器の確保とさらなる資金調達を目指している。