RS Technologies、福島でレドックスフロー電池を採用した1.9MW/12.0MWh蓄電所を開発へ

2026年2月18日
RS Technologies子会社の浪江工場内に建設予定
(画像:LEシステム)

RS Technologiesは2月10日、同社の開発案件が経済産業省の2025年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されたと発表した。

対象設備は、福島県浪江町の「浪江第一蓄電所」(1.9MW/12.0MWh)であり、運転開始は2027年11月を予定している。

同蓄電所には、住友電気工業製のバナジウムレドックスフロー電池を採用する。この電池は、長寿命であることに加え、不燃性の電解液を使用しているため、安全性が高いとされている。建設は総合建設業を手掛ける美樹工業が担当し、アグリゲーターについては現時点では未定である。

浪江第一蓄電所はRS Technologiesの子会社であるLEシステムが保有する浪江工場の敷地内に設置される。LEシステムは、火力発電所などから発生する産業廃棄物からバナジウムを回収し、レドックスフロー電池用の電解液を安価に製造する技術を有している。本案件で使用する電解液も同社が製造し、660m³を納品する予定である。

東証プライム上場のRS Technologiesは、これまで主に半導体関連事業を展開してきた。今回の福島県浪江町における事業は、同社にとって系統用蓄電所事業への初参入となる案件である。

補助金事業の執行団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の資料によると、本事業は約3.82億円の交付対象として採択された。同制度では、最大受電電力が10MW未満の設備を対象に、対象設備の1/3以内、上限10億円までが補助される。

経産省の同補助金でレドックスフロー電池を導入した蓄電所事業の採択は、2024年度予算では新出光が保有する熊本県の「長洲蓄電所」が初めてで、2026年10月の完工を予定している。2025年度予算の採択案件では、浪江第一蓄電所のほか、RYODENと日本エネルギー総合システムが共同開発する鳥取県の「(仮称)倉吉蓄電所」も採択されている。

レドックスフロー電池は、2022年4月に運転を開始した北海道電力ネットワークの変電所向けの設備や、2025年4月に運転開始した鹿児島県南九州市の太陽光発電所で導入実績がある。さらに、同電池を採用した新潟県の柏崎あい・あーるエナジーの系統用蓄電所は、2026年4月に運転開始を予定している。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。