
参入した(画像:リニューアブル・ジャパン)
リニューアブル・ジャパンは7月29日、開発を進めていた「山形県米沢市松川水力発電所」(出力:965kW)が完成したと発表した。運転開始は、2025年9月を予定しており、同社にとって初の自社開発による水力発電所となる。
山形県米沢市松川水力発電所は、流れ込み式の水力発電所で2023年4月に着工した。総事業費は約18億円で、当初は2025年7月の運転開始を目指していたが、数ヵ月遅れての運転開始となる。
年間発電量は約5.3GWhを見込んでおり、やまがた新電力を通じて県内の需要家に供給される。FIT価格は29円/kWhで、やまがた新電力とは特定卸供給契約を締結して電力を調達するとみられる。
2017年度以降にFIT認定を受けた発電所の電力は、発電所が立地する電力供給エリアの一般送配電事業者が買取義務者となり、卸電力市場を通じて売電するのが一般的である。しかし、特定卸供給契約を締結している場合は、卸電力市場を介さず、発電事業者が指定する小売電気事業者に直接供給できる。その際、一般送配電事業者は、スポット市場価格で小売電気事業者に供給する仕組みである。
リニューアブル・ジャパンは2012年の創業以来、主に太陽光発電所の開発を中心に展開してきたが、2021年2月に山形県内の水力発電所2ヵ所を取得し、水力発電事業に参入した。取得した水力発電所は、1954年運転開始の「赤芝発電所」(出力:5.2MW)および1990年運転開始の「赤芝第二発電所」(出力:6MW)である。