
PAG Renewablesは3月18日、栃木県茂木町で開発を進めている最大120.65MW/DC、80MW/ACの太陽光発電事業に関する「環境影響評価方法書」を公表した。同事業は2028年の着工、2030年の運転開始を目指している。
同社は、現在東ノ宮カントリークラブとして使用しているゴルフ場の土地120~130haに太陽光発電所を建設する計画で、650Wの太陽光パネル182,808枚とTMEIC製のPCS(パワーコンディショナー)を導入する予定だ。
昨年6月に環境影響評価手続きの第一段階として公表した「計画段階環境配慮書」と今回の文書を比較すると、最大出力などの変更があったことが確認できる。当初は最大140MW/DC、80MW/ACの発電所を計画しており、690Wの太陽光パネル約20万2,000枚を使用する予定だったが計画の見直しが行われたようだ。
アジア太平洋地域を中心に投資を行うPAG Renewablesは、再エネに特化した5.5億ドル規模のファンドを昨年5月に初めて設立した。国内でコーポレートPPAを通じた再エネ需要の高まりを背景に、同ファンドは主に国内の太陽光発電所向けの投資を計画している。エネハブのデータベースによると、PAG Renewablesはこれまでに少なくとも1件のPPAを締結したことを公表している。
PAG Renewablesの関連会社は、山口県の太陽光発電所(39.0MW/DC、28.8MW/AC)など、FIT(固定価格買取制度)・FIP(フィード・イン・プレミアム)認定を受けている発電所を数多く保有している。また、エネハブの分析によると、昨年末、PAG Renewablesの関連会社は保有していた太陽光発電所(合計出力:312MW)をのぞみエナジーに売却したとみられ、発電所の開発と同時に売却も進めているようだ。