
残る4ヵ所は単独で開発している
(画像:NTTアノードエナジー)
NTTアノードエナジー(以下、「NTTアノード」)は5月23日、埼玉県内において系統用蓄電所3ヵ所を2025年1月〜5月にかけて順次運転を開始したと発表した。
あわせて、蓄電所のEPC(設計・調達・建設)からO&M(運用・保守)までを一貫して提供するサービスを2025年7月より開始する計画も明らかにした。
運転を開始したのは、2025年1月に和光市の「埼玉和光蓄電所」(1.1MW/5.3MWh)、4月に三芳町の「埼玉三芳蓄電所」(2.0MW/10MWh)、5月に鶴ヶ島市の「埼玉鶴ヶ島蓄電所」(2.0MW/10MWh)の3ヵ所。これらはすべてNTTアノードがアグリゲーターとして運用し、卸電力市場、需給調整市場、容量市場での取引を行う。
なお、埼玉三芳蓄電所と埼玉鶴ヶ島蓄電所は、東京都の2023年度「系統用大規模蓄電池導入促進事業」の採択を受け、それぞれ約6.14億円と約6.2億円の補助金の交付が決定していた。
同社はこれまでにも、2023年7月に福岡県香春町で九州電力および三菱商事と共同開発した「田川蓄電所」(1.4MW/4.2MWh)、2025年4月に北九州市で開発した「福岡若松蓄電所」(2.0MW/8.2MWh)、5月に東京電力ホールディングスと共同開発した群馬県嬬恋村の「嬬恋蓄電所」(2.0MW/9.3MWh)の運転を開始している。
今後は、系統用蓄電所を2025年度内に高圧5ヵ所(計40MWh)、2026年度に高圧10ヵ所(計90MWh)、2028年度に特別高圧2ヵ所(計160MWh)の運転開始を予定している。すでに運転中の6ヵ所を合わせて、全国9エリア、23ヵ所で総蓄電容量340MWhの開発を進めている。