
ID&Eホールディングス傘下の日本工営エナジーソリューションズ(以下、「NKES」)と安藤・間(以下、「安藤ハザマ」)は2月14日、岐阜県中津川市において系統用蓄電所を共同開発・運営することを発表した。
両社は共同出資により、2月25日に「中津川蓄電所合同会社」を設立し、国内での蓄電所事業に初めて参入する。開発する「中津川蓄電所」(20MW/80MWh)は、2025年3月に着工、2028年の運転開始を計画している。
中津川蓄電所合同会社は、NKESが50.1%、安藤ハザマが40.9%を出資する。NKESは電気工事監理、アグリゲーション、アセットマネジメントを担当し、安藤ハザマは土木工事監理を担当する。
同蓄電所は、卸電力市場、需給調整市場、容量市場において電力取引を行う予定である。特に中部エリアでは、一次・二次調整力において即応力が求められる中、応札力の不足が顕著であり、電力系統の安定化に貢献することが期待される。
NKESはすでに、英国のTollgateの蓄電所(50MW/50MWh)、ベルギーのRuienの蓄電所(25MW/100MWh)を欧州で運営しており、これらの事業で得たノウハウを活かして、国内での蓄電所事業を拡大する計画だ。また、同社は埼玉県日高市におけるリニューアブル・ジャパンの2.0MW/7.8MWhの蓄電所事業にEPC(設計・調達・建設)事業者として参画しており、2025年3月の運用開始を予定している。