
高圧FIT太陽光発電所である
みずほリースの完全子会社であるエムエル・パワーは先月、屋上設置型太陽光発電所31ヵ所(合計出力:36.3MW)を5月末に取得したと発表した。
取得対象は、関東(10ヵ所)、北陸(4ヵ所)、中部(3ヵ所)、関西(9ヵ所)、中国(5ヵ所)エリアの高圧太陽光(250kW/AC〜1.99MW/AC)で、すべてFITに基づき運転中の発電所である。
今回の取得は、発電設備に加え、FITの権利や屋根の賃借権、各種契約を含む事業譲渡として行われた。なお、個別の発電所情報や取得先などの詳細は現時点では公表されていない。
発電事業はエムエル・パワーが行い、アセットマネジメントについては同社の過去の実績に基づき、ブルースカイアセットマネジメントが運営を担う可能性がある。
ブルースカイアセットマネジメントは、2025年1月にエムエル・パワーが取得した高圧太陽光発電所16ヵ所(合計出力:25.7MW)、2025年6月には、みずほ証券が取得した営農型太陽光発電所の管理も手掛けている。なお、これらの事業では、同グループ会社のブルースカイソーラーがO&M(運用・保守)を担当している。
エムエル・パワーは、太陽光発電のほか系統用蓄電所の開発にも注力している。東北電力と共同開発した埼玉県熊谷市の「弥藤吾蓄電所」(1.96MW/7.46MWh)は2025年3月に、群馬県伊勢崎市の「韮塚蓄電所」(1.96MW/7.46MWh)と前橋市の「小角田蓄電所」(1.99MW/7.40MWh)は同年6月にそれぞれ運転を開始した。さらには現在、2025年10月の運転開始に向けて福井県でサンヴィレッジと共同で高圧蓄電所(2MW/8MWh)の開発を進めている。これら3ヵ所はすべて東京都の2023年度「系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択されている。