MBK、エネルギーポイントの株式20%を取得、系統用蓄電所事業で資本業務提携

2025年10月15日
MBKは蓄電所事業に必要なノウハウを獲得する

不動産・企業投資関連事業を展開しているマーチャントバンカーズ(以下、「MBK」)は10月6日、特定卸供給事業者のエネルギーポイントの株式20%を取得し、資本業務提携を締結することを発表した。これにより、MBKは本格的に系統用蓄電所事業を開始する。

今回の出資および提携により、特定卸供給事業者としての届出を行っているエネルギーポイントが有する運用ノウハウを、グループ内で共有・活用できる体制が整う。一方、エネルギーポイントは、アグリゲーター事業の強化に向け、資金面の充足を図るとともに、人材育成、取引強化、システム構築、事業体制の整備を進める。また、今後日本卸電力取引所(JEPX)の取引会員となることを計画しており、電力調達の効率化を目指す。さらに、上場会社のグループ会社としての信頼性や知名度を高め、事業拡大を加速させる考えだ。

業務提携の具体的な内容としては、両社は共同で蓄電所を開発し、稼働後のアグリゲーションはエネルギーポイントが担当する。2026年中に高圧蓄電所3ヵ所(各2MW/8MWh)の運転開始を目標としており、リスク分散のため、北海道から九州まで分散して用地を選定する。

エネルギーポイントは2023年7月に設立され、MBKによる株式取得以前は、CEOの根本光氏が50%、残りの50%は、45%と5%の割合で別の2名がそれぞれ保有していた。

MBKは2025年5月に、再エネ分野を新たな重点投資先の1つに位置づけ、不動産に続く新たな成長領域として取り組みを開始した。その後、REITおよびEUKA Powerと業務提携し、蓄電所事業の開発を進めている。また、HTソーラー向けにREITと太陽光発電所の共同開発も行っている

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