
7月10日、auリニューアブルエナジー、KDDI、東京電力ホールディングス、エナリスの4社はKDDIグループにとって初めての系統用蓄電池事業を2025年10月までに開始する計画であることを発表した。
建設地は、KDDI小山ネットワークセンター(栃木県小山市)内の324平方メートルの敷地で大型蓄電池の発電出力は1,999kW、蓄電池容量は5,608kWhを予定している。蓄電池はGSユアサ製、パワーコンディショナー(PCS)は明電舎製を採用する。
auリニューアブルエナジーが蓄電池事業者となり、東京電力ホールディングスが系統運用経験に基づいた蓄電池システムの設計や設備保守を行う。また、エナリスは蓄電池の充放電制御業務等を担う。
同プロジェクトは、東京都の2023年度「系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択され、3億4300万円の助成金を活用して建設する。電力は、需給調整市場や容量市場などを通じて収益化する計画である。
4社は、同事業を通じて電力市場取引をはじめとする系統用蓄電池ビジネスのノウハウを蓄積し、中長期的なプロジェクトとして連携していく。