
しろくま電力と連携して建設した(画像:しろくま電力)
太陽光発電事業を行うJYSグループは12月15日、グループ初となる系統用蓄電所を群馬県内で2ヵ所運転を開始した。
いずれも東京都の「令和5年度 再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」(以下、「系統用大規模蓄電池導入支援事業」)の採択を受けて開発が行われた。
群馬県桐生市にある「桐生市境野町蓄電システム」(出力:2MW)は城洋商事が、群馬県太田市にある「太田市小角田町蓄電システム」(出力:2MW)は城洋が事業を担当。用地の取得およびEPC(設計・調達・建設)、O&M(運用・保守)はしろくま電力が受託しているとのこと。
また、JYSグループがこのほかに開発している蓄電所案件2ヵ所についても、しろくま電力が同様の役割を担う。1ヵ所目は、JYSグループの光遊社が埼玉県熊谷市において2MWの系統用蓄電所を開発しており、2025年1月に運転を開始する予定である(同じく東京都の補助金の採択を受けている)。また、2ヵ所目は城洋商事が第1回長期脱炭素電源オークションにおいて落札した、北海道夕張郡の系統用蓄電所(出力:37.5MW)である。
しろくま電力は現在のところ、合計2.1GWhの系統用蓄電所の開発に関わっており、東京都の「系統用大規模蓄電池導入支援事業」に採択された案件合計26件のうち、JYSグループの蓄電所3ヵ所を含め、合計7ヵ所(群馬県5ヵ所、埼玉県1ヵ所、栃木県1ヵ所)に携わっている。それぞれの案件の交付額は、約3億2,300万円が6件、約4億7,700万円が1件である。