JR東日本、イーレックスに20億円出資へ、保有電源のアグリゲーションに向けた提携

2024年12月27日
JR東日本グループは風力発電所や太陽光発電所を
保有している(画像提供:JR東日本エネルギー開発)

東日本旅客鉄道(以下、「JR東日本」)は12月20日、再エネ事業を手掛けるイーレックスと資本業務提携を締結したことを発表した。また、JR東日本がイーレックスの株式の4.9%を保有する予定であることも同時に発表された。

両社によると、JR東日本グループが保有する再エネ発電所について、イーレックスグループが需給管理機能(アグリゲーション)を提供することにより、効率的に再エネの導入ができると判断し、資本業務提携契約を締結したという。

同提携により、2025年1月14日にはイーレックスが第三者割当による新株式3,646,500株を発行し、JR東日本が約20億円で引き受けるとのこと。

今回の提携は主にアグリゲーションを中心にしたものであるが、具体的な業務提携の範囲・条件等については今後協議を行なっていくとのこと。発表によると、イーレックスはJR東日本が行う再エネ発電事業のアグリゲーションの受託部分の採算性等を確認の上、受託の可否を決定する。そしてJR東日本はイーレックスの提案する価格や条件を精査し、委託の可否を決める。

両社は提携の円滑化のために、必要に応じて人事交流を行うほか、エネルギーマネジメントなどのカーボンニュートラルに資する事業に提携範囲を拡大していくことも検討していくという。

JR東日本は子会社である、JR東日本エネルギー開発を通じて、日本各地で太陽光および風力発電所の開発・運営に関わっている。現在、運転中の太陽光発電所10ヵ所(総出力:150MW以上)と風力発電所4ヵ所(総出力:30MW以上)を保有しているほか、12ヵ所の風力発電所(総出力:500MW以上)を開発中である。また、イーレックスは電力取引や電力の小売りに加え、バイオマス燃料の輸入やバイオマス発電所の運営にも取り組んでいる。

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