
(画像:JERA)
JERAは3月31日、愛知県田原市の総出力1,400MWの「渥美火力発電所」3・4号機を廃止したと発表した。これにより、同発電所のすべての発電設備の廃止が完了した。
3号機は2018年4月、4号機は2020年4月から長期計画停止中であった。設備の経年劣化で再稼働が困難と判断されたため、今回の廃止に至った。同社はこれら設備廃止による電力の安定供給への影響はないとしている。
渥美火力発電所は1971年に運転を開始し、同年6月に出力500MWの1号機、同年10月に同出力の2号機がそれぞれ運転を開始した。その後、1981年5月に3号機、同年6月に4号機が運転を開始している。
2004年3月には2号機が同発電所で初めて廃止され、続いて2017年12月に1号機も廃止された。今回の3・4号機の廃止により、同発電所はすべての設備運用を終了した。
なお、JERAは2025年9月30日にも、合計出力3,300GWにのぼる複数の休止中火力発電設備を廃止している。具体的には、千葉県の「姉崎火力発電所」5・6号機ならびに「袖ケ浦火力発電所」1号機、愛知県の「知多火力発電所」5号機、福島県の「広野火力発電所」2号機だ。
一方で、2029年度の運転開始に向けて「知多火力発電所」7・8号機の新設工事を進める予定だ。また、それとともに2032年度以降の運転開始に向けた、袖ケ浦火力発電所新1~3号機の建設も計画している。
これらは、高経年化した火力発電設備を最新鋭機に更新していくという同社の方針に沿った取り組み。長期的な電力の安定供給と脱炭素化を推進する目的であり、今回の廃止もこの方針の一環とみられる。