JERA Crossとパワーエックス、蓄電所関連事業の協業に向け基本合意書を締結

2025年3月19日
JERA Crossは24/7カーボンフリー電力の安定供給の
実現を目指している(画像:パワーエックス)

JERAの子会社で再エネ事業を展開するJERA Crossは3月12日、パワーエックスと蓄電所関連事業における包括的な協業に向けた基本合意書を締結したと発表した。

協業の第一弾として、両社は2025年度中にパワーエックスが開発する系統用蓄電所の調整力をそれぞれの電力事業で活用することを検討する。具体的には、JERA Crossのカーボンフリー電力供給サービスや、蓄電所を活用したパワーエックスのPPAサービスなどに活用する予定だ。

今後、両社は蓄電所の調整力を共同で活用する取り組みを進めるとともに、蓄電所を活用できる他の分野においても協業の検討と具体化を検討するという。

JERA Crossは、今回の協業のほかに、自然電力の子会社であるShizen Connectと共同で、24時間・365日カーボンフリー電力(24/7カーボンフリー電力)を供給する実証試験を実施することを昨年発表している。この実証では、再エネ電源や蓄電所などのリソースをアグリゲートし、需給管理を行っていくものであり、今回の協業との関連性も高い。

一方、パワーエックスは2021年に設立され、国内の系統用蓄電所向け蓄電池の主要なサプライヤーであり、これまでに約290億円の資金調達に成功している。また、直近では、世界的なインフラ投資会社であるI Squared Capital傘下のヘキサ・エネルギーサービスと系統用蓄電所の共同開発に関する業務提携を締結したばかりであり、両社は今後1年間で、10ヵ所以上の高圧蓄電所(2MW未満)の運転開始を目指すという。

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