
(画像出典:JERA)
11月14日、JERAは780MWの五井火力発電所2号機(千葉県市原市)が営業運転を開始したことを発表した。
同発電所の運営をは五井ユナイテッドジェネレーション合同会社(以下、「GIUG」)が行う。同社の出資比率は、JERAパワーインベストメントが60%、ENEOS Powerが33.33%、九電エナジーインベストメントが6.67%である。また、EPC(設計・調達・建設)は東芝エネルギーシステムズと東芝プラントシステムが共同で行った。東芝エネルギーシステムズが機器供給および土木建築工事、東芝プラントシステムが発電システム全体設計、機器供給、据付工事および試運転を担当。
同発電所は、1963年に東京電力が建設し、設備の老朽化により設備更新計画が発表されていた。しかし、東京電力の分社化等を経て同発電所の1〜6号機は2018年に廃止された。同年9月には、東京電力の火力発電事業を担う東京電力フュエル&パワー株式会社が同合弁会社への発電所用地の提供を行う計画であることが発表され、GIUGが新たに発電所を新設することとなった。
2024年8月1日には、五井火力発電所1号機が運転を開始し、現在建設中の3号機は2025年3月に運転を開始する予定である。新しく生まれ変わる五井火力発電所の建設工事がすべて完了すると、1〜3号機まで合計発電出力が2.34GWとなる。東京電力が60年以上前に建設した五井火力発電所は発電出力が1.89GWだったため、工事を経て発電出力が増加することとなる。
GIUGの五井火力発電所はLNGを燃料とし、GTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル方式)を採用し、発電所の熱効率を表す発電端熱効率は約64%と高い。