JERAと英BP、洋上風力発電事業を統合、JERA Nex bp Japanを国内で設立

2025年8月10日
新会社が世界中で保有する電源は、合計13GWに達する

JERAと英・石油大手BPは8月4日、両社の折半出資による合弁会社JERA Nex bpをイギリスで2025年8月1日付で設立したと発表した。この新会社は、JERAの子会社であるJERA Nex LimitedとBPの洋上風力発電事業を統合して設立されたものである。

合弁会社の設立に関する基本合意は2024年12月に締結されており、許認可取得などの必要な手続きを経て、当初の予定よりも約2ヵ月早く設立が完了した。さらに、日本国内の事業を統括する組織として同日付でJERA Nex bp Japanも設立され、JERAの執行役員として国内の洋上風力発電事業を担当していた山田正人氏がCEOに就任した。

今回の統合は、BPの韓国での既存案件を除く、すべての洋上風力事業を対象としており、新会社が保有する電源は、既設持分容量が1GW、開発中の案件が7.5GW、海域リース権を取得済みの案件が4.5GWとなり、合計で13GWに達する。

日本国内では、すでに稼働している「石狩湾新港洋上風力発電所」(出力:112MW)と、開発中の「(仮称)男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」(出力:315MW)の2件があり、いずれもJERAが当初から出資している。なお、JERAは洋上風力発電事業のほかにも、電力トレーディング分野の統合を進めている。2025年4月には、EDF Tradingとの共同出資により、日本国内のトレーディング事業をシンガポールの合弁会社であるJERA Global Marketsに統合した。

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