
おり、同基地から安定的に燃料を供給する(画像:JERA)
JERAと東邦ガスは12月23日、愛知県知多市にある知多火力発電所7・8号機(各出力:659.9MW)を共同開発すると発表した。2029年度中の運転開始を目指す。
発表によると、7・8号機はLNGを燃料とするガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)方式の発電所で、2024年10月にJERAが環境影響評価準備書を経済産業大臣に提出した。発電効率は、世界最高水準の約64%だという。7号機は2029年10月、8号機は2030年1月の運転開始を計画している。
両社は、同開発の実施主体となる合弁会社を今年度中に設立する予定であり、JERAの子会社であるJERAパワーインベストメントが75%、東邦ガスが25%出資する。
知多火力発電所は1966年に運転を開始し、ピーク時には6基、合計3.97GWの出力を誇っていたが、2022年3月に1号機から4号機が老朽化により廃止された。現在は、GTCC発電方式の5号機と6号機(いずれも854MW)が稼働中であるが、5号機は2026年度中に廃止する予定である。そのため、7・8号機が運転開始を迎えると6号機を含めて同発電所は計3基、総出力は2.17GWとなる見込みである。