
(画像:JERA)
JERAと東邦ガスは2月4日、知多火力発電所7・8号機の建設および運転を担う新たな事業体「知多エナジーソリューションズ合同会社」を設立したことを発表した。出資比率はJERAが75%、東邦ガスが25%。
同事業体は、東芝エネルギーシステムズ、東芝プラントシステム、大成建設とEPC(設計・調達・建設)契約を締結した。東邦ガスとは昨年12月に発電所の共同開発に関する実施合意書を締結している。
JERAによると、同発電所はLNGを燃料とするガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)方式の発電機(出力659.9MW)2基の建設を2026年より開始する。7号機は2029年10月、8号機は2030年1月に運転を開始する予定である。
発電機の発電効率は約64%を見込んでおり、使用されるガスタービンはGEベルノバ製、蒸気タービンは東芝エネルギーシステムズ製だ。さらには、中長期的には水素を燃料とした発電所への転換を検討しており、東芝が持つ水素分野での高い技術力も評価されている。
JERAは2020年に「計画段階環境配慮書」を提出し、環境影響評価手続きを開始した。昨年10月には「環境影響評価準備書」を提出し、愛知県知事などからの回答を控えている。
知多火力発電所は全盛期には1~6号機(合計出力3.97GW)が稼働していたが、2022年3月に1~4号機が廃止され、現在は5、6号機(各854MW)が運転を続けている。5号機は2026年度に廃止予定であり、新設される7・8号機が運転を開始すると、6号機を含めて計3基、総出力は2.17GWに増加する見込みである。