
日本卸電力取引所(JEPX)は6月20日、2025年度分の非化石価値取引市場のスケジュールを公表した。
オークションは全4回で、2025年8月中旬〜2026年5月中旬にかけて実施される予定だ。取引対象は、2025年1月1日〜12月31日に発電された電力に対応する証書である。
取引される証書は以下の3種類に分類される。
- 非FIT再エネ指定なし:主に原子力発電などに由来する証書
- 非FIT再エネ指定:卒FIT電源やFIT認定を受けていない再エネ(FIPを含む)に由来する証書
- FIT:FIT認定を受けている再エネ電源に由来する証書

各回のオークションは、「非FIT再エネ指定なし」から開始し、「非FIT再エネ指定」、「FIT」の順番で実施される。
非FIT証書の売り手は発電事業者であり、市場を介さずに直接小売電気事業者と直接取引する相対取引のケースも一般的である。一方、FIT証書は国内の再エネ電源の大部分がFIT制度のもとで運転していることから、全体の取引量の95%以上を占めており、電力広域的運営推進機関が売り手として取引を行っている。
なお、2024年度の非化石証書の取引量は合計64.5TWhとなり、前年度の47.2TWhから大幅に増加した。