
先月末、日本卸電力取引所(JEPX)は2024年度分の非化石価値取引市場のスケジュールを公表した。
合計4回開催されるオークションは2024年8月22日〜2025年5月23日の間に開催される。2024年1月1日〜12月31日発電分の証書が取引対象である。
各オークションでは、3種類の証書が取引される。具体的には、原子力発電等に由来する「非FIT再エネ指定なし」、卒FIT電源やFIT認定を受けていない再生可能エネルギーなどに代表される「非FIT再エネ指定」、そしてFIT電源に由来する「FIT」証書である。

非FITの証書2種類は発電事業者によって販売される一方で、FIT証書は電力広域的運営推進機関(OCCTO) を通じて販売される。国内の再生可能エネルギーの大部分は依然としてFIT制度下にあり、FIT 証書は発電事業者との相対取引では購入できないため、非化石価値取引市場での取引量としてはFIT証書が最も多い。
2023年度のオークションでは合計47.22TWhの非化石証書が販売され、FIT証書はそのうちの71.7%を占めた。非化石証書の種類の違いやオークション結果のより詳しい内容については、エネハブの2023年度非化石価値取引市場の無料レポートをご覧ください。