JAPEX、千葉で2MW/6MWh「JAPEX美浜蓄電所」を運転開始

2025年8月6日
JAPEX美浜蓄電所は、同社の技術研究所構内に
設置された(画像:JAPEX)

石油資源開発(以下、「JAPEX」)は8月1日、千葉県千葉市にある同社の技術研究所構内にて、同社初となる系統用蓄電所「JAPEX美浜蓄電所」(2MW/6MWh)の運転を開始したと発表した。

同蓄電所は2024年8月に着工し、当初は2025年春の運転開始を目指していたが、数ヵ月遅れて運転を開始した。なお、EPC(設計・調達・建設)は、JFEエンジニアリングが担当した。また、この事業は東京都の2022年度「系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択され、約4.16億円の交付を受けて実施された。

JAPEXは、これまで電力事業において構築してきた事業体制や培ったノウハウを活かし、同蓄電所の運営・管理のほか、卸電力市場、需給調整市場、容量市場での取引を行う予定だ。JAPEX美浜蓄電所の事業で得られる知見は、将来的な蓄電所事業の拡大にも活用する見込みである。

従来、JAPEXは石油・天然ガスの開発事業を主力としてきたが、近年はLNG火力や再エネ発電事業の開発にも積極的に取り組んでいる。具体的には、福島県新地町の「福島天然ガス発電所」(出力:1.18GW)を保有する福島ガス発電に、筆頭株主として33%を出資している。

また、愛知県田原市の「田原バイオマス発電所」(出力:50MW)および山口県下関市の「長府バイオマス発電所」(出力:75MW)への出資や、自己託送制度を利用した新潟県新潟市の「新潟松浜太陽光発電所」(出力:390kW)も保有している。

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