
(画像出典:JAPEX)
8月19日、石油資源開発(JAPEX) は同社初となる系統用蓄電池事業に参入し、千葉県で建設工事を始めたと発表した。同設備は、2025年春の運転開始を目指している。
同社によると、出力1.999MW/容量6MWhのJAPEX美浜蓄電所は同社の技術研究所(千葉市美浜区浜田)構内に建設される。同蓄電所は、東京都の「系統用大規模蓄電池導入促進事業助成金」の採択を受けて建設される。同助成金はJAPEXのほかに、シナネンやリニューアブル・ジャパンなどのプロジェクトが採択を受けている。
JAPEX美浜蓄電所のEPC(設計・調達・建設)は、JFEエンジニアリングが担当する。同蓄電所に使われるリチウムイオン蓄電池やパワーコンディショナーのメーカーについては明らかにされていない。
同蓄電所が稼働を始めたら、卸電力市場、需給調整市場、容量市場で電力取引を行う。
同社は2022年に「JAPEX 経営計画2022-2030」を策定しており、石油をはじめとする油価などの外部環境の変化に左右されにくい収益構造を確立するための取り組みを行なっている。
その一環として、2023年8月には蓄電池の製造等を行うパワーエックスに第三者割当増資の引き受けによる出資を実施しており、今回の系統用蓄電池事業への参入は「総合エネルギー企業」として成長するための戦略の一つである。