
(画像:KishujiRapid, CC BY-SA 3.0)
電源開発(以下、「Jパワー」)は10月31日、兵庫県高砂市の「高砂火力発電所」1号機(出力:250MW)および2号機(出力:250MW)を2028年度末までに廃止すると発表した。CO2排出量削減を進めるために、非効率の石炭火力をフェーズアウトし、高効率の石炭火力の活用を進める。
高砂火力発電所1号機は1968年に、2号機は1969年に運転を開始しており、同社が保有する約9GWの火力発電所の中で最も古く、かつ最も小規模な発電所である。また、2030年までに完全に廃止される唯一の発電所となる見込みである。
Jパワーはこれに先立ち、多くの石炭火力発電所の廃止・運転停止計画を進めている。長崎県西海市の「松島火力発電所」1号機(出力:500MW)は、2025年5月に廃止、同2号機(出力:500MW)は2024年度末に休止している。2号機は、CO2フリーの水素発電へ転換する「GENESIS松島計画」を、2028年度の完了を目指して推進している。さらに、広島県の「竹原火力発電所」3号機(出力:700MW)および長崎県の「松浦火力発電所」1号機(出力:1GW)についても2030年前後に廃止、もしくは予備電源として維持する計画を進めている。
同社は今後、既存の火力発電所について、水素・アンモニア混焼やCCS(二酸化炭素回収・貯留)の導入を中心に脱炭素化を進める方針だ。さらに、Jパワーは新規事業である再エネ事業および蓄電所事業に加えて、青森県大間町の「大間原子力発電所」(出力:約1.38GW)を建設中である。