
(画像:HDRE)
台湾・HD Renewable Energy(以下、「HDRE」)は11月25日、同社傘下にある電力サービスを手掛ける星星電力が北海道札幌市で建設を進めてきた系統用蓄電所「Helios I」(50MW/104MWh)の運転を開始したと発表した。
同蓄電所は、2024年に着工し、北海電工がEPC(設計・調達・建設)を担当。蓄電システムには、Tesla製の「Megapack 2XL」が採用されている。アグリゲーションは星星電力が担い、アセットマネジメントは、HDREの完全子会社であるHD Renewable Energy Japanが担当する。
星星電力は、日本卸電力取引所(JEPX)で価格差を活用した裁定取引(アービトラージ)を行い、2026年第2四半期には需給調整市場への参入を予定している。また、2028年までに容量市場への参入も視野に入れている。初年度となる2026年の稼働では、収益が最大20億円に達する見通しだ。
「Helios I」は、アジアで再エネ事業への投資を手掛ける香港のBrawn Capitalと、その日本法人であるマノアエナジーが、HDREとの協業のもとで開発した蓄電所である。2025年3月には、Brawn Capitalが保有していた持分の60%を同社に譲渡し、現在はHDREが株式の90%を保有しているとみられる。同蓄電所は、同社にとって、海外における初の系統用蓄電所となる。
HDREは、2026年までに日本国内で合計191MWの建設を着工、2028年までに稼働する累計蓄電容量は1GW超の見通しだ。同社は東急不動産と提携し、東京都の2024年度「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」の交付を受け、群馬県みなかみ町での蓄電所開発にも取り組んでいる。
また、サンヴィレッジと共同で関東・中部エリアにおいて、2MW/8MWhの高圧蓄電所13ヵ所を開発するほか、2024年度の長期脱炭素電源オークションでは、合計約300MW/1.5GWhの系統用蓄電所5件を落札している。
Brawn CapitalのCEOであるScott Reinhart氏は「Brawnは今後も、2027年から2030年にかけて運転開始を予定している、合計1GW規模の特別高圧・高圧案件の蓄電所の開発を、日本国内において積極的に推進してまいります」と述べている。