
グリーンパワーインベストメント(以下、「GPI」)は2月3日、同社が保有する国内の陸上風力発電事業を対象とする投資ファンド「グリーンパワーリニューワブル2号投資事業有限責任組合」を組成したと発表した。
同ファンドの総額は約610億円で、GPIが開発・建設・保有・運営管理する国内の大型風力発電事業への投資が目的である。運営主体は、グリーンパワーインベストメント・ファンドマネジメント2号、三井住友トラスト・インベストメント、JA三井エナジーソリューションズが無限責任組合員として名を連ねるほか、GPI、JA三井リース、三井住友信託銀行、日本政策投資銀行が有限責任組合員として出資。また、大手機関投資家からの出資も受けた。
GPIは、2020年に初めてのファンド「グリーンパワーリニューワブル1号投資事業有限責任組合」を組成し、GPIが保有・運営管理する5つの陸上風力および太陽光発電所に投資した。この1号ファンドでは約530億円を調達し、日本政策投資銀行が最大出資者となり、GPIが約25%を出資した。また、JA三井リースや京都銀行も出資者として参画した。
1号ファンドの投資対象となった発電所は、青森県のウィンドファームつがる(121.6MW)、高知県の大洞山ウィンドファーム(33.0MW)、大月ウィンドファーム(12.0MW)、千葉県のグリーンパワー富津太陽光発電所(42.2MW)、島根県のグリーンパワー金城太陽光発電所(13.7MW)の5ヵ所である。
2号ファンドの投資先プロジェクトはまだ公表されていないが、経済産業省によると、GPIとその関連会社は少なくとも273MWの運転中のFIT(固定価格買取制度)/FIP(フィード・イン・プレミアム)風力発電所と、1.38GW以上の開発中のFIT/FIP電源を保有している。また、開発中のFIT/FIP発電所は1.38GW以上にのぼるとされている。また、GPIは洋上風力第3ラウンドの公募で、JERA主導のコンソーシアムに参加し、「青森県日本海南側」の615MWの事業を落札している。