ERE、北海道で最大79.8MWの陸上風力発電事業の環境影響評価準備書を公表

2025年9月20日
EREは、現在13ヵ所の風力発電所を保有している
(画像:ERE)

ENEOSリニューアブル・エナジー(以下、「ERE」)は9月9日、北海道で計画中の「(仮称)今金せたな風力発電事業」(最大出力:79.8MW)に関する環境影響評価準備書を公表した。

同発電所は、今金町とせたな町の境界付近に位置する約1,783haの事業実施想定区域に、風力タービン19基(各出力:4.2MW)を設置する予定。2028年5月に着工、試運転期間を経て、2029年3月の運転開始を目指す。

環境影響評価手続きは2023年に開始され、当初はEREが社名変更する前のジャパン・リニューアブル・エナジーにより開発が進められていた。「配慮書」では最大出力を129MWとしていたが、2024年2月の「方法書」では103.2MWに引き下げられ、その後さらに事業規模が縮小された。

周辺地域には、2005年に運転を開始した「瀬棚臨海風力発電所」(最大出力:12MW)や、2020年に運転を開始した「せたな大里ウインドファーム」(最大出力:50MW)があり、いずれも電源開発が保有している。

北海道で環境影響評価手続きが進行中の案件としては他にも、EREによる「(仮称)北海道八雲町風力発電事業」(最大出力:64.5MW)、インベナジー・ウインドによる「(仮称)せたな松岡風力発電事業」(最大出力:195.2MW)、五洋建設による「(仮称)せたな太櫓ウインドファーム事業」(最大出力:86MW)などがある。また、せたな町沖の海域は、今後公募が見込まれている「北海道檜山沖」の区域の一部に含まれている。

現在EREが保有する風力発電所は全国に13ヵ所あり、合計出力は約237.5MWに達している。

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