
(画像:ENEOSリニューアブル・エナジー)
ENEOSリニューアブル・エナジー(以下、「ERE」)は2月18日、沖縄県うるま市の「うるまメガソーラー発電所」(出力:12.2MW/DC、12MW/AC)のリパワリングを行うと発表した。
リパワリングに至った理由は、発電所周辺での塩害によるコネクタ不良が発端となった。
EREの広報担当者によれば、これまでの補修作業に加え、最近の太陽光パネル性能の向上や価格の低下を受けて、パネルの交換を行うことで採算が取れると判断したという。
EREの子会社である、ENEOSリニューアブル・エナジー・マネジメントは、昨年11月よりリパワリング作業に着手しており、現在は約5万枚の既存パネルの撤去とリサイクル作業を行っている。大阪に本社を構える株式会社浜田が撤去作業とリサイクルを担当し、福岡のハイテックスが新しいパネルの設置工事を行う。リパワリング工事は今年4月に完工予定だ。
うるまメガソーラー発電所は、2013年度にFIT(固定価格買取制度)認定を受け、当時の10kW以上の太陽光のFIT価格は36円/kWhであった。その後、2015年3月より稼働している。
運転開始からわずか10年でのリパワリングは、特に沿岸部や離島に建設した太陽光発電所が塩害の影響を受けやすいことが今回浮き彫りになった。塩害による機器の損傷は、今後の太陽光発電所運営における重要な課題となりそうだ。