
小規模太陽光発電所へと開発対象を移行しつつある
ENEOSリニューアブル・エナジー(以下、「ERE」)は6月4日、グリーンエナジー・プラスと協業し、中部エリアにおいて低圧太陽光発電所(合計出力:5MW)を開発すると発表した。
今回の協業では、グリーンエナジー・プラスが計50ヵ所の低圧太陽光発電所の開発および建設を担当し、完工後にEREへ売却。発電所は段階的に着工し、すべての設備が2026年末までに運転開始する見込みである。EREは、発電した電力をPPAなどを通じて需要家に供給する予定だ。
EREは今回の協業に先立ち、東北エリアでH.Eエナジーと、中国・四国エリアではWAKOおよびALLアセットパートナーズと、それぞれ低圧太陽光発電所の開発で提携している。近年、用地確保の難しさなどを背景に、従来のメガソーラー中心から分散型の小規模発電所開発への移行が加速しており、地域の開発事業者と提携を進める動きが広がっている。
エネハブのデータベースによると、EREはこれまでにもJR西日本との18MWのオフサイトPPAや、東京メトロとの1MWのバーチャルPPAなど、複数の契約を締結している。
なお、グリーンエナジー・プラスは、ゼロエミッション住宅の開発を手掛けるグリーンエナジー&カンパニーの完全子会社で、2012年に太陽光発電事業に参入した。近年は、蓄電池を含むEPC(設計・調達・建設)サービスにも事業領域を拡大している。