
(画像:北海道電力)
シンガポールの再エネ開発事業者のEquis Developmentと北海道電力は2月13日、北海道苫小牧市の「苫東バイオマス発電所」(出力:50MW)の運転を開始したと発表した。本事業は2022年に着工し、約10ヵ月遅れでの運転開始となった。
同発電所は、木質ペレットおよびパーム椰子殻(PKS)を燃料とし、年間発電量は約340GWhを見込む。FIT価格は24円/kWh、買取期間は20年間である。
本件は、東洋エンジニアリングがEPC(設計・調達・建設)を担当し、北海道電力がOE(オーナーズエンジニアリング)を担った。北海道電力は今後、O&M(運用・保守)も担当する。ボイラーはAndritz製、蒸気タービンおよび発電機はSiemens Energy製を導入した。
同発電所は、Equisグループが80%、北海道電力が20%を出資するSPC(特別目的会社)の苫東バイオマス発電が保有する。同SPCは2022年、三井住友信託銀行、北洋銀行、千葉銀行、第四北越銀行を主幹事とする銀行や保険会社13社が参画するシンジケート団から、312億円のノンリコース型プロジェクトファイナンスを通じて資金調達を行っている。
北海道電力にとって同発電所は、初のバイオマス発電所となる一方で、Equis Developmentにとっては国内で4件目のバイオマス発電事業となる。同社はこのうち、富山県高岡市の「伏木万葉埠頭バイオマス発電所」および千葉県の「市原八幡埠頭バイオマス発電所」を2020年に東京ガスへ売却している。また、新潟県聖籠町の新潟東港工業団地内にある「新潟東港バイオマス発電所」は東北電力と共同で保有している。さらには、2023年度の長期脱炭素電源オークションにおいて、北海道石狩市と苫小牧市に建設予定のバイオマス発電所2件を落札している。