
使用電力量の約20%を供給する
10月24日、横浜の赤レンガ倉庫を運営する株式会社横浜赤レンガとENEOSホールディングスの100%子会社であるENEOSパワーは、オフサイトPPAを締結した。
ENEOS パワーは、2024年11月より横浜赤レンガ倉庫1号館および2号館に年間約960MWhを供給する。同PPAにより、供給する電力は同施設で使用する電力量の約20%に相当する。
ENEOSパワーは、横浜市内の住宅に設置された卒FIT(固定価格買取制度)の太陽光発電設備から電力を調達し、アグリゲートする。調達した電力と赤レンガ倉庫で使用する電力を30分単位で一致させ、市内で発電された再エネ電力をリアルタイムで消費する。
20年間の買取期間が保証されている大規模な太陽光発電所とは異なり、10kW未満の太陽光発電所の買取期間は10年である。FITは2012年度に導入され、初期にFIT認定を受けた住宅用FITの契約終了が出始めており、今後契約が切れる住宅用FITが増えていく見込みである。今後も卒FITが増えることにより、住宅用の太陽光発電設備を対象にした余剰電力の買取サービスなどの新しいサービスが誕生している。