
参入した(画像出典:Interior Architects)
東京商品取引所(TOCOM)は、欧州最大の発電事業者であるフランス電力(Électricité de France)の子会社であるEDF Trading Japanについて、10月15日付でエネルギー市場(電力)の市場取引参加者資格を付与したことを発表した。
EDF Trading Japanのマネジング・ダイレクターであるフローリアン・ノイバウアー氏は「TOCOM の電力先物取引市場においては、市場の流動性を提供するマーケットメイカーとして参入後約1年が経過しましたが、今回、市場取引参加者として正式に参加できることを非常に嬉しく思っています。当社は、TOCOM が日本の電力先物市場のさらなる発展において、重要な役割を果たす機関であると考えております。」と述べた。
また、TOCOMの石崎代表取締役社長は「この度、EDF Trading Japanが東京商品取引所の市場取引参加者としての資格を取得されることで、より一層、市場流動性の拡大や投資者の利便性の向上に貢献されることを大いに期待しております。」とのコメントを発表した。
TOCOMは、電力先物取引において約90%のシェアを持つEEX(欧州エネルギー取引所) とともに国内の電力先物取引を牽引している。もっとも、TOCOMの取引高は増加しており、今回EDF Trading Japanが市場の取引参加者として加わったほか、先月には三菱UFJ銀行が電力先物市場等の受託取引参加者資格を取得した。
これにより、2024年10月15日現在、TOCOMの市場取引参加者は45社、受託取引参加者は12社である。
EDFトレーディングは2020年7月に日本の電力市場に参入し、2021年に東京オフィスを開設。2022年1月には小売電気事業者に登録された。