
運転中のバイオマス発電所である(画像:大阪ガス)
大阪ガスの完全子会社であるDaigasガスアンドパワーソリューションは7月8日、同社が出資する袖ケ浦バイオマス発電が千葉県で「袖ヶ浦バイオマス発電所」(出力:75MW)の運転を開始したと発表した。
同発電所は、旭化成の千葉工場および隣接する化学品メーカーのNC東京ベイの敷地内に建設された。燃料には木質ペレットを使用し、バイオマス専焼発電所として運転している。
発電する電力はFITに基づき、東京電力パワーグリッドに売電する。2016年度にFIT認定を受けており、FIT価格は24円/kWh、買取期間は20年間である。
大阪ガスは2018年7月に袖ヶ浦バイオマス発電所の建設を決定し、当初予定していた2022年7月から約3年遅れの運転開始となった。EPC(設計・調達・建設)は、千代田化工建設が担当し、運転開始後2年間の保守管理も担当する。また、同社は契約締結時に、韓国の総合重工業メーカーDoosan Heavy Industries & Construction(斗山重工業)の設備の採用を検討していることも明らかにしていた。
Daigasグループはこれまでに、2024年10月に運転を開始した宮崎県日向市の「日向発電所」(出力:50MW)に35%、2024年11月に運転を開始した「愛知田原発電所」(出力:75MW)にも25%出資しており、袖ヶ浦バイオマス発電所は同グループが出資する7件目の稼働中のバイオマス発電所となる。