Bison Brothersとエンゲルハート、蓄電所事業で提携、2026年に初の蓄電所を運転開始へ

2025年2月22日
Bison Brothersが蓄電所開発を担当し、エンゲルハートは財政面の最適化を図る

Bison energyは2月19日、グループ会社のBison BrothersエンゲルハートCTP (旧:Trailstone) (以下、「エンゲルハート)」が日本国内の蓄電所プロジェクトにおいて協力するための覚書を締結したことを発表した。

Bison Brothersは蓄電所の開発やシステムインテグレーター業務を中心に行なっている企業で、今回の提携により国内の蓄電所事業に本格的に参入する。

同社は土地の取得や許認可を含むプロジェクト開発を担当し、さらに蓄電所設備の調達や建設、メンテナンスの監督も行う。一方、エンゲルハートは蓄電所の充放電サイクルの最適化、容量市場への入札戦略の策定、長期金融契約の構築を担い、蓄電所の最適化を目指す。

同社のパワートレーディング担当Vice Presidentである堀江宗徳氏は、「エンゲルハートは、Bisonグループが開発を計画している蓄電所の一部を運用し、財政面の最適化を図るためのノウハウを提供します」と述べ、提携の意義を強調した。提携後、両社にとって初めての蓄電所案件は来年初めに運転を開始する予定である。

Bison Brothersにとって、国内でプロジェクト開発は初めての取り組みとなるが、Bison energyはこれまでに国内で64件の太陽光発電所事業に携わっており、そのうち26件はすでに稼働、10件は開発中である。昨年、Bison energyは太陽光発電と蓄電所のさらなる開発に向けてHEXA Renewablesから資金調達を受けることが発表され、2028年までに国内で3GW/12GWhの開発目標を掲げている。

Bison BrothersのCEO、Eddy Wong氏は「日本はエネルギー転換の極めて重要な時期にあり、蓄電池は送電網の安定性を確保し、再生可能エネルギーを統合する上で重要な役割を果たします」と述べた。太陽光発電と風力発電の増加に伴い、調整力の必要性がますます高まっていることから、蓄電所の開発は急速に進展している。

ここ数ヶ月の間に、蓄電所事業における提携が増えており、TESSエンジニアリングと大和エネルギー・インフラ三菱HCキャピタル・エナジーとサンヴィレッジ芙蓉リースとグローバルエンジニアリングなどがその一例である。

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