
(画像:ADW)
エー・ディー・ワークス(以下、ADW)は、栃木県日光市と長野県松本市における系統用蓄電所の開発用地2ヵ所について、系統接続権利を含む取得契約を締結した。親会社のADワークスグループが9月25日に発表した。
2案件はいずれも設備規模は約2MW/8MWhで、2028年1月の運転開始を予定している。なお、日光市の案件については、系統連系に係る工事などの諸条件が確定することを契約の停止条件としている。
今回の取得により、ADWが確保した系統用蓄電所の開発用地は累計11ヵ所となる。このうち2ヵ所が稼働中で、9案件が開発中である。ADWは2026年度末までにさらに4ヵ所を取得し、2027年度末までに8案件、2028年度末までに15案件の運転開始を目指すとしている。その後は、さらなる開発資金を確保するため、ポートフォリオの一部売却も検討する方針だ。
ADWは系統用蓄電所事業について、電力市場での運用と蓄電所の売却を組み合わせて収益を確保する事業モデルを想定している。2026年8月に公表した決算説明資料によると、稼働済み蓄電所を年平均11カ所保有した場合、電力市場での運用による年間収益を、減価償却前ベースで約8億~13億円と試算している。また、15カ所を保有した場合の蓄電所の売却による想定含み益を約17億円と見込んでいる。いずれも、2026年3月に稼働した「AWD三重県松阪市蓄電所」と同水準の投資および稼働を前提とした試算だ。
同社は2025年4月に系統用蓄電所事業への参入を発表した。2026年初めに初号案件として、2MW/8MWhのADW三重松阪市蓄電所を稼働した。2026年8月末には同規模の「ADW熊本益城町蓄電所」も運転を開始した。