
約3ヶ月後ろ倒しになった(画像出典:レノバ)
11月6日、レノバは唐津バイオマスエナジーが開発中の49.9MWの唐津バイオマス発電所(佐賀県唐津市)の営業運転開始時期を当初予定していた、2024年12月から2025年3月に延期したことを発表した。レノバは、唐津バイオマスエナジーの筆頭株主である。
レノバの発表によると、「長期間の安定稼働に向けたボイラ・タービン設備の調整に時間を要している」ため、スケジュールの見直しが行われた。
同発電所は、輸入した木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を燃料として使用する計画で、年間発電量は約350GWhを見込んでいる。
発電する電力は全量、固定価格買取制度 (FIT)を通じて九州電力送配電に売電する。同発電所がFIT認定を受けた2017年度9月末までの一般木材バイオマス発電所(20MW以上)の調達価格は、24円/kWhで調達期間は20年間である。レノバによると、同発電所のFIT売電期間は2044年11月30日までとなる見通しである。
合同会社唐津バイオマスエナジーの出資比率は、35%を保有するレノバのほか、東邦ガスが34%、JA三井リースが16%、イノセントが15%である。同発電所は2021年8月に着工しており、発電プラント設備の設計から工事、試運転、運転開始までの間の安全や品質工程、コスト管理等について技術的なサポートは関西電力が担当している。