
11月16日、遠州フォレストエナジー合同会社は、7.1MWの「遠州フォレストエナジー発電所」(静岡県袋井市)の営業運転を開始した。
同社の出資比率は、バイオマス発電所の開発を行うフォレストエナジーが70%、静岡ガスが25%、中部電力が5%である。
同発電所における年間発電量は52.53GWhを見込んでおり、主に静岡県産の未利用間伐材、剪定枝等を中心とした国産材を100%利用して発電する。発電した電力はFIT(固定価格買取制度)を活用して売電する。発電する電力の買取価格(2020年4月のFIT認定)は、一般木質バイオマスを用いた10MW未満のバイオマス発電所が24円/kWh、間伐材等由来の木質バイオマスを利用した2MW以上のバイオマス発電所が32円/kWhである。
発電所のプロジェクトファイナンスは、シンジケートローンにより商工中金がアレンジャー兼エージェントを務め、清水銀行、浜松磐田信用金庫、東京センチュリーが参加。シンジケートローンとは、借り入れる企業の資金調達ニーズに対し、アレンジャーが複数の金融機関を取りまとめて一つの融資契約書に基づき、同一条件で融資を行う資金調達手法である。遠州フォレストエナジーの同発電所の建設に対して総額73億6,000万円のローンが組成された。