
(画像:大平洋金属)
2025年4月、需給調整市場を運営する電力需給調整力取引所(以下、「EPRX」)に、新たに2社が取引会員として加入し、1社が脱退した。
これにより、2025年4月末現在での取引会員数は91社となった。
新たに加入したのは、NExT-e Solutionsと大平洋金属である。NExT-e Solutionsは、分散型電源のアグリゲーション事業にも取り組んでいる電池システムメーカーである。また、大平洋金属はディーゼル発電機も保有する金属製品メーカーだ。
一方、脱退したのは豊田通商の完全子会社であったテラスエナジー。同社は、2025年4月1日付でユーラスエナジーとの経営統合を行い、ユーラスエナジーが存続会社となったことを受けて退会した。
需給調整市場は2021年4月に開設され、当初は送配電網協議会(大手電力会社9社の組合組織)が運営を担ってきた。調整力取引の拡大と市場の重要性の高まりを背景に、2024年4月1日にはEPRXを設立、需給調整市場は取引市場として法人化された。