
サービスを提供する(画像:電源開発)
電源開発(以下、Jパワー)は3月18日、陸上風力発電所向けにアグリゲーションサービスの提供を開始すると発表した。同社は、陸上風力発電所で発電する電力の発電予測、計画値同時同量管理、取引業務などを提供する。
Jパワーは、北海道と東北エリアを中心に国内20ヵ所以上の陸上風力発電所を保有しており、総出力は500MWを超える国内第2位の陸上風力発電事業者である。これまでに発電所の開発や運営で培ったノウハウを、他社が運営する陸上風力発電所にも応用し、電源の開発や維持をサポートする。
また、Jパワーグループは、早稲田大学のスマート社会技術融合研究機構と発電予測システムに関する共同研究を行っており、同システムを活用してサービスを提供する。発電予測精度の有効性は確認済みであるという。
同社は、2023年11月より太陽光発電所向けのバーチャルPPAのアグリゲーションサービスを提供しており、今回の陸上風力発電所向けのサービスはそれに次ぐものである。太陽光発電所向けのサービスでは、PHOTONがベアリングメーカーのジェイテクトとバーチャルPPAを締結したことを受け、JパワーとPHOTONの間で電力管理業務契約を締結した。
陸上風力発電所のオペレーションを支援する同様の動きとして、ユーラスグループは2025年2月に陸上風力発電所のO&M(運営・保守)のトータルサポートサービスを提供することを発表した。自社で培った運営のノウハウを他社へ展開することで、事業の多角化を目指していく。