
(画像:関西電力)
関西電力は9月24日、兵庫県のLNG火力「姫路第一発電所」(総出力1.44GW)のリプレースに関する環境影響評価方法書を公表した。
姫路第一発電所は、5号機(出力:729MW)と6号機(出力:713MW)の2基からなり、これらを出力650MWの高効率ガスタービン3基(総出力:1.95GW)に更新する計画だ。2024年12月に公表された配慮書段階からの変更はなく、2033年度の運転開始を目指す。
5・6号機はそれぞれ1995年、1996年に運転を開始しており、高経年化が進んでいる。今回のリプレースにより、出力は約35%増加し、発電効率は54%から63%に向上する見込みだ。
関西電力は現在7ヵ所の火力発電所を有しており、このうちLNG火力発電所は兵庫県の「姫路第一発電所」と「姫路第二発電所」(総出力:2.9GW)、大阪府の「堺港発電所」(総出力:2GW)と「南港発電所」(総出力:1.8GW)の4ヵ所である。
同社で最も古いLNG火力発電所である「南港発電所」は、2023年度の長期脱炭素電源オークションでの落札を受けて、高効率コンバインドサイクル発電設備への設備更新を決定し、2025年3月に運転を終了した。現在は、2030年度の運転開始に向けて環境影響評価準備書段階にある。姫路第一発電所のリプレースは、これに続く大型更新となる。