関西電力、大飯原発3号機の定期検査を終了、9月10日に本格運転再開へ

2025年8月17日
大飯原発3号機は次回、2026年10月の定期検査を
予定している(画像:藤谷良秀, CC BY-SA 4.0)

関西電力は8月13日、原子力発電所の「大飯発電所」3号機(出力:1.18GW)について、第21回定期検査を完了し、8月16日より調整運転を開始すると発表した。本格運転の再開は、9月10日を予定している。

今回の定期検査は、2025年6月1日から実施したもので、放射線監視装置信号処理盤の取り替えや、2次系配管514ヵ所の超音波肉厚測定などが行われた。その結果、8ヵ所で配管を交換した。また、燃料集合体73体(うち56体は新燃料)を交換するなど、各種保守作業を行った。

大飯原発3号機は1991年12月に運転を開始した。なお、同1・2号機(合計出力:1.175GW)は1979年に運転を開始したが、2011年の福島第一原発事故後、安全対策費の負担が大きく採算が合わないとの判断から、2017年に廃炉となった。

関西電力では現在、「高浜発電所」1号機・2号機(各出力:826MW)および3号機(出力:879MW)、「美浜発電所」3号機(出力:826MW)、大飯原発4号機(出力:1.18GW)の計5基が運転中である。高浜原発4号機(出力:870MW)は現在定期検査中であり、2025年10月下旬の運転再開を予定している。

また、関西電力は年間保守運営計画に基づき、各原子力発電所の定期検査を順次予定している。今後のスケジュールとしては、高浜原発1号機は2025年9月に、同2号機は2026年1月に、大飯原発4号機は2026年2月にそれぞれ定期検査に入る計画となっている。

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