関西電力、大飯原発3号機の第21回定期検査を終了、9月10日に本格運転再開

2025年9月14日
大飯原発3号機は予定通り、本格運転を再開した
(画像:藤谷良秀, CC BY-SA 4.0)

関西電力は9月10日、福井県の原子力発電所「大飯発電所」3号機(出力:1.18GW)が定期検査を終え、同日15時に本格運転を再開したと発表した。

同機は2025年6月1日に第21回定期検査を開始。8月16日から調整運転を行い、総合負荷性能検査を経て本格運転を再開した。今回の検査では、放射線監視装置信号処理盤の取り替えや2次系配管の超音波肉厚測定を行い、配管8ヵ所の交換を実施した。さらに燃料集合体73体(うち56体は新燃料)を入れ替えるなど、各種保守作業が行われた。

関西電力では大飯原発3号機に加え、大飯原発4号機(出力:1.18GW)、「高浜発電所」2号機(出力:826MW)・3号機(出力:870MW)、「美浜発電所」3号機(出力:826MW)の計5基が運転中である。

同社は年間保守計画に基づき、発電所の定期検査を順次実施しており、高浜原発1号機(出力:826MW)は9月6日に第29回定期検査を開始した。また、高浜原発4号機(出力:870MW)は定期検査中に損傷箇所が見つかり対応を行っており、当初9月下旬の調整運転再開を予定していたが、10月に延期している。なお、大飯原発4号機は2026年2月に次回の定期検査に入る予定である。

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