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グリーンエナジー&カンパニーは5月22日、子会社のグリーンエナジー・ネックス(以下「ネックス」)が、関西電力が運用するファンド向けに中部エリアで複数の太陽光発電所(合計出力:50MW)を開発および建設すると発表した。発電所は、2029年3月末までに引き渡す予定だ。
関西電力グループは「ゼロカーボンビジョン2050」の中で、2040年までに5GWの再エネ発電所を新設する目標を掲げている。今回の太陽光発電所の開発は、この目標達成に向けた取り組みの一つである。
ネックスは2025年4月7日、関西電力が設立したファンド「KXリニューアブルエナジー1号 投資事業有限責任組合」が出資するSPC(特別目的会社)と「太陽光発電所設備の売買に関する基本契約」を締結した。これによりネックスは、用地確保から許認可の取得、系統連系手続き、建設までの一連の開発プロセスを担当し、運転開始準備が整った段階で発電所をSPCに譲渡する計画だ。
同ファンドは関西電力の完全子会社であるKXリニューアブルエナジーが2024年5月に設立し、運用規模は約100億円、存続期間は25年間。出資者には東銀リース、滋賀銀行、常陽銀行、朝日生命、三井住友トラスト・パナソニックファイナンスが参加している。
グリーンエナジー&カンパニーは基本契約に基づき、各案件ごとに個別契約を締結する。また、2026年4月期から2029年4月期にかけて、順次売上および利益を計上していく見込みだという。
なお、関西電力グループに関連する別のファンドは、菊水とも同様に基本契約を締結しており、菊水は2028年度末までに関西エリアで35MWの太陽光発電所を開発および建設する計画だ。
これらの開発案件で取得した太陽光発電所は、関西電力が締結したPPAを通じて電力供給に活用されると見られる。