
洋上風力事業を検討している
関西電力とドイツの大手電力会社の日本法人であるRWE Renewables Japan(以下:RWE)は1月14日、北海道島牧村沖で開発を計画している洋上風力発電事業(出力:最大600MW)について、「計画段階環境配慮書」を経済産業大臣と関係する自治体に提出した。
同海域は、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)において「有望区域」に整理されており、両社は今後の洋上風力発電の公募で落札した場合にのみ、計画を進める方針である。同文書によると、風力タービン(出力:14~24MW)は最大43基設置する予定である。また、系統容量の上限値が555MWと制約があるため、発電所の出力がそれを超える場合には出力制御が行われる。
同海域では関西電力とRWEの他に、ユーラスエナジー(最大出力:1GW)、ヴィーナ・エナジーグループの日本風力エネルギー(最大出力:600MW)、コスモエコパワー(最大出力:1GW)、風力発電に特化したデンマークの投資会社Copenhagen Infrastructure Partnersと三菱重工業の合弁会社である北海道洋上風力開発(最大出力:585MW)の4社が、環境影響評価手続きを開始している。
また、関西電力とRWEは、この他にも隣接する北海道檜山沖において洋上風力発電事業(最大出力:1.68GW)を計画しており、2024年11月に環境影響評価手続きを開始している。