
(画像出典:Kenes)
欧州エネルギー取引所 (EEX) で電力先物市場に、関西電力の100%子会社で新電力の関電エネルギーソリューション(Kenes:ケネス)が参入する計画であると、日本経済新聞が8月13日に報じた。
報道によると、Kenesはすでに取引所の会員になっており、年内に取引を開始する見通しである。同社はこれまで、電力先物取引が可能な東京商品取引所 (TOCOM) で取引を行ってきたが、流動性の高さからEEXへの参入を決めた。
EEXとTOCOMは今年上半期に取引量が急増したが、EEXで取引されている日本の電力先物の取引量は、TOCOMの取引量を大幅に上回っている。2024年上半期のEEXにおける取引量は28.9TWhだった一方で、TOCOMでは2023年の取引量が978GWhと取引量が限定的であった。
Kenesは、2024年4月に275GWhの電力需要実績があり、新電力としては10番目に多い。したがって、同社のEEXでの電力先物取引への参加が同取引所の流動性に大きな影響を与えるものと期待される。