関西電力サイラスワン、第一号案件の48MWデータセンターの工事を京都府で開始

2024年9月16日
着工したハイパースケールデータセンターのイメージ
(画像出典:サイラスワン)

9月12日、関西電力と米国を拠点にグローバルデータセンター事業を展開するサイラスワン(CyrusOne)との合弁会社である関西電力サイラスワン(関西電力50%、サイラスワン50%)は、京都府精華町において、ハイパースケールデータセンター「関西電力サイラスワン OSK1」の土地造成工事を始めたと発表した。

同データセンターは関西圏のデータセンターの主要拠点である、けいはんな地区に位置する。6つの8MWデータホールを設置し、フル稼働時には合計48MWのデータ容量を提供する。建設工事は、3段階に分けて実施する予定で最初の16MWは2028年第一四半期までに運用を開始する予定である。

同合弁会社は、今後10年間で1兆円を投資し、関西と首都圏に総受電容量900MW (データ容量は600MW) のデータセンターを建設する。

サイラスワンのCEOであるエリック・シュワルツ氏によると、「サイラスワンのデータセンター設計・ 運営における豊富な経験と、関西全域に長年にわたって安定的かつ持続的に電力を供給してきた関西電力の盤石な実績を融 合させ、デジタルインフラと電力インフラを同時に最適化するという、ユニークなパートナーシップを構築しました」と述べた。

2023年5月に関西電力サイラスワンが設立された同じ年の12月には、NTTグローバルデータセンター東京電力パワーグリッドが合弁会社の設立を発表し、第一弾の事業として千葉県印西市にIT機器向け50MW(データ容量)のデータセンターを開発することが明らかになっている。

データセンターの建設ラッシュに伴う電力需要の高まりから、データセンターの構築や運用のノウハウを持った企業とカーボンニュートラルを実現するための電力供給のノウハウを有する企業との協業が続いている。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。